COLUMN vol.15
2023.10.20 UP
お気に入りの服を長く楽しむ衣替えのコツ
季節も移り変わり、おうちのクローゼットもそろそろ衣替えをしようという人も多いのでは?
ちょっと面倒にも感じる衣替えですが、お気に入りの服を長く着れるようにしたり、収納スペースの整理にもなるいい機会。
香りを使った収納術と合わせてご紹介します。
- 1.
- 衣替えっていつやるの?
- 2.
- まずは服を出して「着る服・着ない服」に分ける
- 3.
- “しまい洗い”で長く着られる服に
- 4.
- 収納スペースもしっかりお掃除
- 5.
- 香りを使った収納術
- 6.
- 昔ながらの防虫剤「樟脳(しょうのう)」
1.衣替えっていつやるの?
衣替えは暑くなる前の6月初旬と、寒くなる前の10月初旬に行うのが一般的です。
中にはシーズンごとに年4回行うという方や、衣替えはせず一年中そのままという方もいるかもしれません。
衣替えはこの時期にしなければならないという決まりはありませんが、お気に入りの服を長く着るための“メンテナンス”という意味合いもあります。
地域によって気温の差もあるため、何月になったらやるというよりも、最高気温の変化や体感温度を目安にすると良いでしょう。
季節の変わり目は気温の変化も大きいので、2週間〜1ヶ月ほど余裕を見ながら徐々に移行するのも◯。カーディガンなどの羽織り物を先に用意しておくと対応しやすいですよ。
2.まずは服を出して「着る服・着ない服」に分ける
衣替えは季節に合った服を着るためだけでなく、不要になったものを処分したり、自分が今どのくらいの量を持っているかを把握したりと、整理整頓もできるチャンスです。
まずはタンスやクローゼットから服を取り出し、来シーズンも着たいもの・もう着ないものに分けるところから始めましょう。
サイズが合っていないものやデザインにときめかないもの、何年も着ていないものなどは処分の対象に。リユースショップに出したり、必要としている人に譲ったりすれば、罪悪感なく物を減らしていくことができ、収納スペースに余裕ができます。
3.”しまい洗い”で長く着られる服に
長期間着なかった服を出してみたら、黄ばみやシミができていた、なんて経験はありませんか?これは繊維に残っていた汗や皮脂汚れが原因。
特に夏物の服は直接肌に触れることが多く、汗や皮脂が付きやすくなります。少し面倒でも、収納する前に、もう一度洗う“しまい洗い”をすることで、長期間の保管による黄ばみ、シミ、虫食いなどを防ぐことができます。
クリーニングに出す服以外は、自宅で洗濯をしていきましょう。
洗濯機を使う場合は、すすぎを2回にすることでしっかりと汚れを洗い流すことができます。しまい洗いの時は、お風呂の残り湯の使用はNG。
晴れた日に干したり、乾燥機を使ってよく乾燥させてから収納します。しっかりと水分をなくすことで、匂い残りやカビ対策につながります。
特に黄ばみや皮脂汚れが気になる服には、酸素系漂白剤がおすすめ。つけおきやお湯を用いた洗濯方法で、普段の洗濯では落としきれなかった汚れを落とすことができます。
衣類によっては漂白剤使用不可や、お湯の温度に制限があるので、使用前には必ず洗濯表示を確認するようにしましょう。
また、洗濯槽のお掃除も大切です。カビなどが蓄積した洗濯槽では、服に汚れが付着してしまいます。洗濯槽専用洗剤もあるので、1〜2ヶ月ごとの定期的なお手入れをするようにしましょう。
4.収納スペースもしっかりお掃除
せっかく服を綺麗にしても、収納場所が汚れていてはシミや虫食いなどの原因になってしまいます。衣類を食べる虫はホコリも大好物。衣替えの機会にクローゼット内に掃除機をかけ、収納スペースは雑巾などで水拭き・乾拭きをしましょう。
シーズンオフの服を収納する場合には、防虫剤や除湿剤の出番です。
密閉型の収納ケースや収納袋に服をしまったら、一番上に防虫剤を置きます。容量に余裕を持たせて収納すると、防虫剤の成分が行き渡りやすくなりますよ。最近では香り付きのタイプもあるので、好みに合わせて選んでみてください。
湿気の多い場所ではカビの発生を防ぐため、除湿剤も用意しましょう。
クリーニングを済ませた服は、お店のビニール袋に入れたままにしておくと、空気がこもりカビや黄ばみの原因に。通気性のある専用の保管カバーに付け替えてから収納するようにしましょう。
日常的に着る服を出したら、“すぐに着る服”はタンスの手前や取り出しやすい段に、“少し季節が進んだ時に着る服”はタンスの奥や上の段などに収納すると良いでしょう。
タンスの中は服を重ねずに並べて収納し、ハンガーで使うものは隙間ができるように空間に余裕を持って収納すると、日々の服選びも楽になりますよ。
5.香りを使った収納術
クローゼットやタンスにお気に入りの香りを忍ばせておけば、毎日の服選びの時間も楽しくなりそうですね。
ポールに掛ける吊り下げ式の芳香剤は場所も取らず、気軽に取り入れることができます。
プリザーブドフラワーやスパイスなどが入ったアロマワックスバーは、見た目も華やか。ほのかな香りが楽しめるアイテムとして人気があり、お気に入りの精油(アロマ)を使って手作りすることもできますよ。ユーカリ、ラベンダー、ペパーミント、レモングラス、ヒノキなどの精油には防虫効果も期待できます。
ただし、原料はロウのため、高温になる場所では柔らかくなりますのでご注意を。
芳香・消臭成分の入ったサシェもおすすめです。手頃な価格のものも多いので、お気に入りの香りを探してみてはいかがでしょうか。
香りをつけたいからとクローゼットを常に締め切ってしまうのはNGです。湿気がこもると衣類にカビが発生することもあるので、時々は扉を開けて、換気をするようにしましょう。
6.昔ながらの防虫剤「樟脳(しょうのう)」
樟脳(しょうのう)とは、江戸時代から人々の暮らしに根付いてきた天然の防虫剤です。
樟(くすのき)から水蒸気蒸留法(詳しくは
こちら)で抽出し、遠心分離機で粉末にしたもので、カンファーとも呼ばれています。
「クスリの木」が語源ともいわれている樟は、清涼感のある香りが特徴。リフレッシュ効果があり、アロマとしても使われています。
安価に手に入る防虫剤が普及してからは、国内の樟脳生産も数軒ほどに減少。しかし、天然素材としての魅力や安心感から、再び注目が集まっています。
いかがでしたか?
お気に入りの服のために、ぜひ衣替えの手順やコツを参考にしてみてくださいね。
[ 参考サイト ]
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